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患者様からの根管治療相談で多い質問と回答
コラム
2020/05/17
当院では令和2年5月18日から通常診療時間に戻します。
これからも、新型コロナウィルス感染予防対策を十分に行った上で歯科診療に取り組みます。
さて今回は、当院に初診でお越しになる患者様からよく受ける根管治療相談でもっとも多い質問とその回答を明記します。
他院で根管治療途中の患者様で下記のような不快症状はないでしょうか?
①1本の歯の根管治療を数ヶ月、数年にわたって処置を受けているが症状が全く改善しない。
②治療途中の歯を指で押すと痛い。
③食事中、治療歯に食べ物が当たると痛い。
④治療歯を指でたたくと響く。
①~④は、初診の患者様からよく相談を受ける症状です。
特に、①のように数ヶ月、数年にわたって根管治療を続けられている歯に関しては炎症が長期にわたって慢性化して症状がなかなか改善しないケースが多いのです。
またそのような歯は、治療器具で根管を触り過ぎて根管の中が破壊されて状態が悪くなっていることもよくあります。
だからと言ってすぐに抜歯しなければならないと言うことではありません。
まずは、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いて歯の確認や保存できる可能性がある歯なら根管治療を行うことが先決だと考えます。
長期に渡って慢性炎症が続いている歯は、しっかりと根管治療を行ってもなかなか不快症状が改善しないケースも多々あります。
それだけ炎症が改善しにくい状態になっています。
しかし、適切な処置を施した根管治療が行われていれば、数ヶ月経過すると症状が消退または、改善するケースがよくあります。
この場合に大切なことは、根管治療を行った歯を機能させることです。
どういうことかというと、根管治療を終えた歯に仮歯や被せ物を入れてその歯で物を咬めるようにします。
今まで根管治療中の歯なので、その歯で咬めないように(物が当たらないように)していた歯が根管治療を終えても症状が改善しなかった歯が、仮歯や
被せ物を入れて咬めるように機能させると症状が改善、消退するケースをよく経験しています。
今まで使っていなかった歯を物が咬めるように機能を回復することも不快症状改善において大切な要因の一つです。
また良好な治療結果を得るには、初診時の審査・診断が最も大切で、問題を抱えている歯に起こっている歯の状況分析を行うことが最も大切です。
治療開始の出発点が間違ってしまうと、良い結果にはつながらないからです。
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