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保険治療の金属の被せ物の評価は?

コラム

2020/03/01


上記の写真は、保険治療で使う金属の被せ物です。
12%金銀パラジウム合金と呼ばれている金属でできています。
成分含有率は、金12% 銀が約50%  パラジウム20% 銅が約20%  (インジウム・イリジウムが数%含まれます。)
パラウムは毒性が弱いので歯科用金属の成分として用いられ、85%以上はロシアと南アフリカで産出されます。なので、政治や経済の情勢でパラウムの相場が高騰しやすいのです。

近年は、パラジウムの価格高騰が止まらず、保険治療で被せ物を作っても、患者様のために使えば使うほど採算が合わず赤字になるという悲惨な現状が起こっています。近年、保険治療でCAD/CAM冠(ハイブリッド冠)が多く使われるようになったものパラジウムの価格高騰と深い関係があります。
また金属は、金属アレルギーの原因にもなるので、最近の流れでは金属を使わないメタルフリー化が進みつつあります。
しかし、保険治療で使うメタルフリーのハイブリッド樹脂系の被せ物の材料は、強度や耐摩耗性にまだまだ弱く、噛み合わせの強い方や歯ぎしり、くいしばりの習慣をお持ちの患者様には、割れたり、外れたりするリスクがあります。
保険治療の範囲内では、まだまだ金属に頼らないと治療が上手くいかないことがあるのが現状です。






  


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