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オールセラミックが割れた原因を探れ!!
症状の紹介
2020/03/29
上記の写真は、他院で装着した上顎前歯2本のオールセラミックです。正面からみると一見綺麗にもえますが、噛み合わせの面からみると、左上のオールセラミックが割れています。右上のオールセラミックも破折線がはっきりと確認できます。
なぜ割れてしまったのでしょうか?答えは簡単です。噛み合わせの面をしっかりと削っていなかったので、噛み合わせ部のオールセラミックの厚みが薄くなり噛む力に耐えられずに割れてしまったのです。通常、オールセラミックの噛み合わせ部分は、歯を約2~2.5mm削りその部分がオールセラミックの厚みになります。特に下顎の前歯がその部分にガリガリと当たってくるので注意が必要なのです。歯を出来るだけ削らないといっても、オールセラミックの強度的な最低限の厚みが必要でその分は歯を削らないとこのようなことが起こってしまいます。オールセラミックでの修復処置は、審美性はもちろんのこと噛み合わせという機能面をしっかりと考えて治療しなければ後々トラブルが起こります。
オールセラミック冠を長持ちさせるためには、強度を保つためのセラミックの適度な厚みと、適切な接着操作が非常に重要なのです。
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